
執筆者
S.G.
準備・技術・人

先日、嵐のラストコンサートの生配信を視聴しました。
私は普段PHP・Laravelを使った業務システム開発をしています。
エンジニア歴はまだ2年目で、どちらかというとバックエンド寄りです。
そのため、インフラについては正直あまり詳しくありません。
サーバーやネットワークの仕組みを深く理解できているわけではないのですが、それでも今回の配信を見ていて「これは相当すごい技術で支えられているんだろうな」と感じました。
配信前から始まっていた“準備”
◆本編の3時間前から特典映像が流れていた
今回の配信では、本編開始の3時間前から特典映像が流れていました。
最初は単純にファンサービスだと思っていました。もちろんそれもあると思います。
ただ、
エンジニアになった今は、「技術的な意味もあったのでは?」という視点でも見てしまいます。
・ファンサービスとしての意味
本編前から特典映像を楽しめることで、ファンの期待感を高め、開演前の時間を充実させる演出として機能していました。
・技術的な意味(推測)
もし全視聴者が本編開始の直前にアクセスしたら、一気に大きな負荷が発生するはずです。しかし数時間前から映像を流しておけば、ユーザーは徐々に入場できます。アクセス集中の緩和という面でも効果がありそうだと感じました。
➤実際の運営意図は分かりませんが、エンジニア視点で見ると「段階的な負荷分散」という技術的な工夫にも見えてきます。
視聴環境を確認するための案内もあった
◆視聴環境を確認するための案内もあった
今回印象的だったのが、事前案内がかなり丁寧だったことです。配信ページには以下のような案内がありました。
01 Wi-Fiをオフにする
使用していない端末のWi-Fiをオフにすることで、帯域の競合を防ぎ、視聴端末への通信を安定させる効果が期待できます。
02 画面更新(リロード)を試す
映像や音声が途切れたら、まずリロードを試すよう案内されていました。実際に本編前に映像が不安定になった際、案内どおりにリロードしたところ改善しました。
03 サブプレイヤーを利用する
映像や音声が乱れた場合は、別ページのサブプレイヤーへ遷移するよう案内されていました。トラブル時の逃げ道が用意されていたことで、安心感がありました。
➤技術的な仕組みは分からなくても、「困った時にまず試す方法」が事前に提示されているだけでかなり安心感があります。
利用者目線で考えても、とても良い案内だったと思います。
本番・技術・人

配信が止まらないことは当たり前ではない
◆私が見ていた限り、とても快適だった
今回の配信は、私が視聴していた限りでは非常に快適でした。
映像は大型テレビで観ても高画質で綺麗でしたし、音声も含め再生が止まることもありませんでした。
・高画質
大型テレビでも綺麗に視聴できました
・途切れなし
音声・映像ともに安定していました
・読み込みなし
バッファリングが発生しませんでした
◆「何も起きない」は簡単ではない
トップアイドルである「嵐」のラストコンサートです。日本国内だけではなく、海外からも多くの視聴者がアクセスしていたはずです。
しかもライブ配信なので、「あとで見ればいい」が通用しません。もし配信が止まれば、その瞬間のパフォーマンスは二度と見られません。
・安定して再生できる
大量アクセス下でも途切れない配信基盤
・途中で落ちない
ライブ中の障害は取り返しがつかない
・高画質で視聴できる
感動体験を損なわないクオリティの維持
➤今回のラストコンサートの配信だけで300億円の売上だったそうです。
コンサートツアー全体では1000億円以上の経済効果だそう…!この数字からも、想像できないほどの人数がアクセスしていたことがわかります。
Laravelエンジニアとして考えてみる
◆普段の業務でも負荷対策は難しい
私はLaravelを使って業務システムを開発しています。
普段の開発でも負荷に関する問題は発生しますが、今回のような大規模ライブ配信はさらに別次元だと感じました。
◆普段の業務での負荷対策
・問題の例
レスポンスが遅い・クエリが重い・同時アクセスが増えるといった問題が発生します。
・対策の例
SQLの見直し・キャッシュ活用・不要な処理の削減などを考えながら開発しています。
◆ライブ配信はさらに別次元
・大規模ライブ配信
今回のような大規模なライブによる配信では、私が普段触っているシステムとは比較にならないレベルのアクセスが発生しているはずです。
しかも動画は、通常のWebページ表示より扱うデータ量が圧倒的に多いです。
・事前準備、検証
私は配信基盤の知識があるわけではありません。
それでも、「事前準備や検証をものすごくやっていたんだろうな」ということは想像できます。
◆負荷対策(大規模配信と自身の業務比較)
01 業務系最適化
02 SQLチューニング
03 キャッシュ活用
04 高負荷設計
05 ライブ配信規模
普段の業務で培った負荷対策の考え方は、大規模配信の世界でも根本的な思想は同じです。
ただし、そのスケールと複雑さは全く異なる次元にあります。
技術は感動の裏側にある

ユーザーは"何も意識しない"
ライブが終わった後、SNSには感動の声がたくさん投稿されていました。
私自身ももちろん感動しました。
ただ、
エンジニアになった今は少し違う視点でも見るようになりました。
配信が快適だったことに対して、「裏側でどれだけ準備したんだろう」と考えてしまいます。
01 事前検証
本番と同等の負荷をかけたテストや、あらゆる障害シナリオを想定した検証が行われていたはずです。
02 負荷対策
超大規模なアクセスに耐えられるインフラ設計と、動的なスケーリングの仕組みが整備されていたと思います。
03 監視体制
配信中はリアルタイムでシステムの状態を監視し、異常を即座に検知できる体制が敷かれていたはずです。
04 障害発生時の準備
万が一の障害に備えた対応手順や、サブプレイヤーのような代替手段が事前に用意されていました。
ユーザーから見れば「普通に見られた」だけかもしれません。
しかし、その「普通」を実現すること自体がすごいことなのだと思います。
まとめ・総括
今回の嵐のラストコンサート配信を見て、改めて「快適なサービスであること」の価値を感じました。
◆本編前からの特典映像配信
ファンサービスであると同時に、アクセス集中を緩和する技術的な工夫にも見えました。
◆視聴トラブル時の丁寧な案内
利用者が困った時に「まず試す方法」が事前に提示されており、安心感のある設計でした。
◆安定した配信環境
超大規模なアクセスの中でも、高画質・途切れなしの快適な視聴体験が実現されていました。
私はインフラについて詳しいわけではありません。
それでも、あれだけ多くの人が同時にアクセスする環境で、大きなトラブルなく配信を実現していたことには驚かされました。
普段はLaravelを使った業務システム開発をしていますが、今回の配信を見て、利用者が意識しないところで支える技術の大切さを改めて感じました。
➤これからもバックエンド開発の経験を積みながら、ユーザーがストレスなく利用できるシステムを作れるエンジニアを目指していきたいと思います。













