
執筆者
M.N.
参加してよかったと思ったこと

PHPカンファレンス2025の振り返り、最終回です。
①から⑧まで、聴講した8つのセッションをそれぞれレポートしてきましたが、今回はシリーズの締めとして、カンファレンス全体を振り返った所感を書いていきたいと思います。
参加前の正直な気持ち
PHPカンファレンスへの参加は、今回が初めてでした。
参加を決めるまでに、少しためらいがあったのが正直なところです。
当時エンジニア歴が2年半ほどで、「シニアエンジニアや設計の話をバリバリできる人たちが集まる場に、自分が行って大丈夫なのか」というのが引っかかっていました。
セッションのタイトルを事前に見てみると、SOLID原則、BDD、イベントストーミングといった言葉が並んでいて、「知識が追いつかなかったらどうしよう」という気持ちもありました。
でも実際に参加してみると、そのためらいは杞憂でした。
「知ってる」と「わかってる」は違うと気づけた
SOLID原則やDIといった言葉は、エンジニアになってから何度か見聞きしていました。
でも、
「聞いたことがある」と「説明できる」の間には大きな溝があります。このカンファレンスで改めてちゃんと説明してもらったことで、「なんとなく知っている」状態から「なぜそれが必要なのかわかっている」状態に近づけた気がします。
当日のメモに「聞いたことある、だけじゃダメですね」と書いていた通り、知識の穴を可視化してもらった一日でもありました。
「副作用」という概念に出会えた
個人的に一番刺さったのは②でレポートした「純粋 vs 副作用」のセッションでした。関数の副作用という概念を、用語として認識していなかった自分にとって、「純粋関数と副作用を持つ関数を分けて考える」という視点は新鮮な発見でした。
「DIは純粋関数型になれないオブジェクト指向言語の武器」というフレーズは、1年経った今も頭に残っています。こういう「腑に落ちる一言」に出会えるのが、カンファレンスの醍醐味のひとつだなと感じました。
生成AIの話が思ったより多かった
設計理論の話をしているセッションでも、生成AIの観点からの言及が多々あったのは印象的でした。
イベントストーミング図をAIに渡してコードを書かせた、という⑧のセッションが象徴的でしたが、「AIをどう使うか」という話題が、もはやAI専門のセッションだけに留まらない段階に来ているんだな、と感じました。
弊社でも生成AIの活用を行っており日々活用と学習の状態ですが、「一度ガッツリ使ってみたので、更なる利用方法を検討する」という段階にきている、とカンファレンスを通じて感じました。
「開発者以外にも伝わる設計」というテーマが通底していた
振り返ってみると、④のBDD、⑥のモブワーク、⑧のイベントストーミングに共通するテーマとして、「開発者とビジネス側が共通の言語で話せる状態を作る」という視点があったように感じます。
テストのシナリオを自然言語で書く、暗黙知を言語化して共有する、付箋で業務プロセスを可視化する——どれも、技術的な実装の話と同時に「誰もが理解できる形にする」という方向を向いていました。
これがエンジニアリングの課題のひとつとして今の現場で重視されているのだな、という気づきがありました。
カンファレンス行くかどうか迷っている人に伝えたいこと

参加前に感じていた「シニアレベルの人たちの場に、経験の浅い自分が行っていいのか」という不安は、行ってみると全然そんなことはありませんでした。
むしろ、
経験が浅いからこそ得られるものが多かったと感じています。
知識が体系化されていない段階で「これはこういう意味だったのか」という整理ができましたし、「自分が知らなかったことを知る」という体験は、一定以上の経験を積んだエンジニアよりも、新鮮に響く部分が多いかもしれません。
セッションの内容が全部わからなくても大丈夫です。
わからなかった部分は「これを調べよう」というリストになりますし、ひとつでも「なるほど」と思える話に出会えれば、参加する価値は十分あると思います。
今後のPHPカンファレンス
ということで、1年越しの振り返りがようやく完結しました。
そして冒頭でも触れた通り、このシリーズを書き始めたきっかけは、PHPカンファレンス2026の開催情報を目にしたことでした。
2026年7月20日に開催が予定を目にして、振り返りを書いているうちに2026年の開催を迎えていました。
今年はプロジェクトの都合で参加は構いませんでしたが、昨年参加して良かったと感じた身として、参加を考えている方への情報提供含めて長いコンテンツですが私の経験として記載をさせて頂きました。
PHPを使っているエンジニアの方、
特に「自分が行っていい場なのか」と迷っている方、更には開発を色々な視点で学んだり今後のエンジニキャリア形成や動向を知りたい方には、ぜひ一度足を運んでみることをおすすめしたいです。
2026年のセッションでも「AI」というワードが随所に盛り込まれているように感じますし今後も暫くはコンテンツとして発信されていくのでしょうね。
ただ、
個人的には「ファミコンでPHPを動かす」というセッションが一番気になります。
長いシリーズにお付き合いいただき、ありがとうございました。













