
執筆者
S.G.
私の学習ステップ 1・2・3・4

Python 3 エンジニア認定基礎試験とは
プログラミング未経験からエンジニアになった私が、Python 3 エンジニア認定基礎試験に合格するまでの学習方法を詳しくご紹介します。
就職活動にあたって何か能力を証明できる資格がほしいと考え、この試験にチャレンジすることを決めました。
現在はPHPを使った業務に携わっているためPythonは使っていませんが、受験して本当に良かったと感じています。
Python 3 エンジニア認定基礎試験は、一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会が実施している民間資格です。
Pythonの基礎的な文法や、基本的なプログラミング能力を問う試験で、IT業界でのPythonスキルの証明として広く認知されています。
プログラミング未経験から合格を目指した私の学習は、大きく8つのステップに分かれています。まずはステップ1〜4をご紹介します。
◆ステップ1:Progateで楽しく基礎を学ぶ
最初のステップは《Progate》でした。
いきなり分厚いテキストから始めるのではなく、まずは「プログラミングって楽しい」と感じることが大切だと考えたからです。
Progateのレッスンはゲーム感覚で進めることができ、コードを書くとすぐに結果が画面に反映されます。
変数、条件分岐、ループ、リスト、辞書などのPythonの基本的な概念を視覚的に理解することができました。
ここでは完璧を目指さず、1周だけサクッと進めました。
「なんとなくこういうものか」と雰囲気を掴むことが目的です。細かい部分は後で学べばいいという気持ちで取り組みました。
◆ステップ2:「スッキリわかるPython入門 第2版」で基礎固め
Progateで全体像を掴んだ後、テキストでより体系的に学習しました。
使用したのは《スッキリわかるPython入門 第2版》です。
このテキストは初心者にもわかりやすい説明と豊富なサンプルコードが特徴で、Pythonの基本文法から、関数、クラス、例外処理、モジュールまで、幅広くカバーしています。
ここでも1周目は完璧を目指さず、とりあえず最後まで読み通すことを優先しました。
理解が曖昧な部分があっても、「あとで問題集を解く時に戻ってくればいい」と考え読み進めました。(問題集については後述)
◆ステップ3:問題集1周目で現実を知る
基礎学習を終え、いよいよ公式問題集《徹底攻略Python 3 エンジニア認定[基礎試験]問題》に取り組みました。
後述する模擬試験サイトの問題も有用ですが、やはり公式であるこちらの問題集が最も実際の試験に近い難易度だったように思います。 本気で合格を目指す方は、この問題集は必須かと思います。
1周目は、わからない問題があっても調べずに自力で解くことにしました。自分の実力を正確に把握するためです。
結果は正直ショックでした。Progateやテキストで理解していたつもりだったのに、正答率は2割ほど…。ほとんどの問題が解けませんでした。
「自分には無理なのかもしれない…」と落ち込みましたが、ここで諦めるわけにはいきません。 むしろ自分の弱点が明確になったことを前向きに捉え、次のステップに進みました。
◆ステップ4:問題集2周目でChatGPTをフル活用
2周目は学習方法を大きく変えました。
わからない問題があったら、テキストに戻って該当箇所を読み直す、ネットで検索する、そしてとくに役立ったのがChatGPTの活用です。
ChatGPTは、まるで気軽に質問できる先生のような存在でした。 些細な疑問でも遠慮なく聞けるのが大きなメリットです。
プロンプトの工夫例
・「中学生でもわかるくらい易しく丁寧に教えてほしい」
・「イメージしやすい具体例を挙げてほしい」
・「なぜこの答えになるのか、ステップバイステップで説明してほしい」
こうした指示をすることで、単に答えを教えてもらうだけでなく、概念をしっかり理解することができました。
とくに、リスト内包表記やラムダ式といった最初は難しく感じた概念も、ChatGPTの丁寧な説明で理解できるようになりました。
重要なのは、答えを知るだけで満足せず「なぜそうなるのか」を徹底的に理解することです。
そのためにChatGPTに何度も質問を重ね納得するまで学習しました。
そして、4つのステップで、しっかりと基礎を固めた後、ステップ5〜8でさらに実力を磨き、本番に臨みました。
私の学習ステップ 5・6・7・8

◆ステップ5:問題集3周目で成長を実感
理解を深めた状態で3周目は再び自力で解いてみて、1周目と同じように、調べずに自分の力だけで挑戦しました。
結果、正答率は6〜7割にまで向上していて、この成長を実感できたことが大きなモチベーションになりました。
しかしまだまだ不正解が多く、試験合格ラインには達していません。
これらの問題については再度ChatGPTを活用して理解を深めながら、なぜ間違えたのか、正しい考え方は何なのかを丁寧に学習しました。
◆ステップ6:完璧になるまで繰り返す
・4周目
問題を見た瞬間に答えがわかるようになってきた
・5周目
さらに定着度が上がり、自信がついてきた
・全問正解
完璧になるまで繰り返し解いた
3周目以降は、全問正解できるまで問題集を繰り返し解きました。 4周目、5周目と進むにつれて、問題を見た瞬間に答えがわかるようになってきました。
ここで重要なのは、「答えを暗記する」のではなく「問題の本質を理解する」ことです。 同じような問題が別の形で出題されても対応できるよう、概念レベルでの理解を心がけました。
◆ステップ7:模擬試験で仕上げ
問題集が完璧になったら、次は模擬試験です。 「Python 3 エンジニア認定基礎試験 模擬試験」とネット検索すると、複数のサイトで無料の模擬試験が公開されています。
これらの模擬試験も、問題集と同じ流れで取り組みました。
01・1周目は自力で解く
02・2周目は調べながら理解を深める
03・全問正解できるまで繰り返す
模擬試験は、問題集とは異なる角度から出題されることもあり、知識の穴を見つける良い機会になりました。
◆ステップ8:受験申込と本番・・・合格!
すべての準備が整ったところで、いよいよ受験の申し込みをしました。
試験方式がCBT方式(全国各地の試験センターでコンピューター上で実施)のため、自分の準備が整った時点で予約でき、精神的にもラクでした。
本番ではこれまでの学習の成果を発揮することができ、無事に合格することができました。
ChatGPTを学習に活用するコツ
ChatGPTを学習に活用する上で、私が意識したポイントをいくつかご紹介します。
01 具体的に質問する
漠然と「この問題の答えを教えて」と聞くのではなく、「この問題で、なぜ選択肢Aではなく選択肢Bが正解なのか、その理由を説明してください」といった具体的な質問をすることで、より深い理解が得られます。
02 難易度を指定する
「中学生でもわかるように」「初心者向けに」といった難易度の指定をすることで、自分のレベルに合った説明をしてもらえます。
03 例え話を求める
抽象的な概念は、具体的な例えがあると理解しやすくなります。
「日常生活に例えると?」などと聞くことでイメージが湧きやすくなります。
04 複数の角度から聞く
一度で理解できなければ、言い方を変えて何度も質問してみました。
違う説明を聞くことで、ふとした瞬間に理解が深まることがあります。
現在Pythonを使っていなくても役立っている理由

資格取得の経験は財産
冒頭でも触れましたが、現在の業務ではPHPを使用しており、Pythonを直接使う機会はありません。
それでも、この資格取得の経験はムダではなかったと強く感じています。
・プログラミングの基礎概念は共通
変数、条件分岐、ループ、関数、クラスといった基礎概念は、どのプログラミング言語でも共通しています。
Pythonで学んだ考え方は、PHPを学ぶ際にも大いに役立ちました。
書き方が少し違うだけで、本質は同じです。
一つの言語をしっかり学んでおけば、他の言語を学ぶハードルは大きく下がります。
・学習方法そのものが資産になる
資格取得のプロセスで得た「効果的な学習方法」は、他の技術を学ぶ際にも応用できます。
問題集を繰り返す、不明点を徹底的に調べる、AIを活用するといったスキルは、エンジニアとして働く上でずっと役立つと考えています。
・自信につながる
何より、「自分はやればできる」という自信が得られたことが大きかったです。
最初は正答率2割で落ち込みましたが、諦めずに学習を続けて合格できた経験は、その後の仕事でも困難に直面した時の支えになっています。
これから受験する方へ
・完璧主義にならない
最初から完璧を目指すと挫折しやすくなりますので、まずは全体像を掴み、徐々に理解を深めていくアプローチがおすすめです。
・手を動かす
読むだけでなく、実際にコードを書いて実行してみることが重要です。
私はGoogle Colaboratory(Colab)を使って学習しました。
これはGoogleが提供する無料のクラウド環境で、ブラウザ上でPythonのコードを書いて実行できるサービスです。
Colabの大きなメリットは、環境構築が一切不要なことです。
Pythonをパソコンにインストールする必要もなく、Googleアカウントさえあればすぐに使い始められます。
初心者にとって、環境構築でつまずいて挫折するのは本当にもったいないので、Colabのような手軽なツールは非常にありがたい存在でした。
問題集で学んだコードをColabで実際に動かしてみる。少し変更してどうなるか試してみる。…こうした試行錯誤を繰り返すことで、理解が格段に深まります。
エラーが出ても怖がらず、「なぜエラーになったのか」を考えることが学びにつながります。
・AIを味方につける
ChatGPTなどのAIツールは、学習の強力な味方です。
遠慮せずどんどん質問しましょう。(ただし、まれに誤った回答・解説もあるため注意も必要…。)
まとめ
Python 3 エンジニア認定基礎試験は、プログラミングの基礎をしっかり学べる良い機会になりました。
現在Pythonを使っていなくても、学んだ知識は必ず役立ちます。
私の学習方法が、これから受験する方の参考になれば幸いです。













