
執筆者
M.N.
PHPについて

昨年のことになりますが、PHPカンファレンス2025に参加してきた時のお話をさせて頂きます。
そのときに聴講メモを残していたのですが、気づけば1年ほど経ってしまい、すっかり振り返らないままになっていました。
最近、PHPカンファレンス2026の開催情報を目にして「あ、去年のメモ、まとめてなかった」と思い出し、改めて見返してみることにしました。今更感はありますが、自分の振り返りとして、せっかくなので何回かに分けてブログに残していこうと思います。
第1回は、オープニングセッションとも言える「PHPの今とこれから2025」についてです。登壇者は廣川類さんでした。
そもそもPHPとは
PHPは主にWebアプリケーションに使用されるスクリプト言語で、1995年にリリースされました。
今のWebサーバーの75%で使用されているという話を聞いて、改めて「PHPって息が長いし、現場での存在感がすごいんだな」と実感しました。
普段業務で当たり前に使っている言語ですが、こうして数字で示されると、その規模の大きさを再認識します。
PHPの歴史と進化
PHPの歴史を振り返るパートでは、PHP7のリリースで「スクリプト言語としては最速レベル」のパフォーマンスを実現したという話がありました。
その後PHP8で多くの機能が追加され、現在に至ります。
当時のセッションでは、PHP8の世代の中で新機能を一つ挙げるなら「パイプ演算子」が候補に上がる、という話をされていました。
PHPのリリースサイクル

PHPのリリースサイクル整理
・バグ修正期間:2年
・クリティカルな修正のみの期間:2年
・合計で最長4年のサポート期間
というサイクルになっているそうです。
普段「いつアップデートすべきか」を考えるとき、このサイクルを意識しておくと判断しやすくなりそうです。
当時話題だったPHP8.5、その後どうなったか
セッションの中では、
当時まだリリース前だったPHP8.5について「11/20リリース予定」という話がありました。
いま振り返ってみると、
PHP8.5は予定どおり2025年11月20日に正式リリースされていました。
注目機能として挙がっていたパイプ演算子(|>)も、無事に追加されています。
あわせてURIのパース・編集を行う新しいURI拡張モジュールや、cloneしながらプロパティを更新できる「Clone With」構文なども追加されたようです。
正直に言うと、
まだ自分の手元では8.5を触っていません。
記事を読み返していると「もう正式リリースされてるんだ」という、ちょっとした答え合わせのような感覚になりました。
なるべく早めに触ってみたいと思っています。
PHP8全体のコンセプトは「より速く、より快適に」で、PHP8でのJIT導入によって大きく速度が改善された一方、8系のマイナーバージョン間ではそこまで大きな速度差はない、という話もセッション内でありました。
新機能ピックアップ(当時のメモから)

当時のメモから、個人的に気になった新機能をいくつか挙げます。
パイプ演算子
|> という記法で、一連の処理を結合できるようになる、という説明でした。複数の関数をチェーンして書けるようになるイメージで、可読性の向上につながりそうだと感じていました。
実際にリリースされた8.5でも、中間変数を使わずにcallableを左から右へチェインできる機能として導入されています。
NoDiscardアトリビュート
これが個人的には一番気になっていました。
「戻り値が重要であり、無視してはいけない」ことを示すアトリビュートで、指定すると戻り値を処理しない場合にwarningが発生するそうです。
戻り値を握ってしまっているバグは意外と発生しやすいので、言語レベルでこれを警告してくれるのはありがたい機能だと当時メモしていました。
その他の新機能(当時の予告分)
・parse_urlがRFC3986に準拠
・非対称staticプロパティ可視性(PHP8.4で導入された非対称プロパティ可視性の拡張)
・プロパティプロモーションでfinalが利用可能に
・clone実行時のプロパティ設定
・定数へのアトリビュート付与
・array_first, array_last(配列の最初・最後の値を取り出す関数)
array_first や array_last のような「あったら便利だけど無かった」関数が追加されていくのは、地味ですが嬉しいポイントだと当時感じていました。
当時の所感を振り返ってみて
前回のカンファレンスから半年しか経っていなかったこともあり、内容自体に目新しい大きな驚きは正直あまりなかった、というのが当時のメモに残っていました。
ただ、
PHP8系全体としては「ある程度完成形」と捉えられていて、機能や便利関数を追加していくフェーズに入っている、という印象を受けていたようです。
型定義をより厳密にしていく方向性も変わらず継続している、とも書いていました。
1年越しに見返してみると、
当時「予定」として語られていたPHP8.5が実際にリリースされ、メモに書いていた機能が形になっているのを確認できたのは、地味に面白い体験でした。ライブで聞いた話が時間差で答え合わせされる感じ、という感じです。
次回は、
個人的に一番刺さったセッション「純粋 vs 副作用 〜 PHPはなぜ難しいのか?」についてレポートしたいと思います。













