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未知なるものを紐解いていくこと(その1)

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  • エンジニアリング・エッセンス

2026.04.01

ITサービス部メンバー01のイメージ

執筆者

M.O.

未知なる未来を創り出す

エンジニアと未知なる未来

非常にかっこいい言い方をするならば、エンジニアはテクノロジーによって、未知なる未来を創り出すことが大目標であると言えるでしょう。
これを二つの大きな要素に切り出してみようと思います。

◆一つは理想の未来を思い描くことです。

これはSF作品から理想の未来を見つけてみませんか?というアプローチで、以前にお話をさせていただきました。

◆もう一つの要素は、未知なるものに挑むということです。

今現在存在しない技術を実現するということが、どれほど難しいことかは、エンジニアでなくとも想像がつくことでしょう。

さて、今回は未知なるものに挑むことの興味に繋がる話をさせていただきたいと思います。


未知なるものとは何か?
皆さんが考える未知なるものとは何でしょうか?生き物、事象、宇宙など様々なことが思い浮か部と思います。

そうですね、
皆さんが想像した中にもあると思いますが、未知なるものと言えば「妖怪」はかなりの方が想起するのではないでしょうか。

「妖怪」というのは、
伝説・伝承として語られるその背景に、当時の世情や感覚が大いに影響を与えており、なぜその伝承が生まれたかを理解することができます。

これこそつまり、
未知なるものであった「妖怪」という存在が、理解の範疇に収まる瞬間であると考えます。

 

猫又という妖怪

アニメでも有名な妖怪

早速有名な妖怪について考えてみましょう。

夜の墓場で運動会する一味の紅一点、10年ほど前にウォッチとメダルで一世を風靡した、あれらの妖怪について触れていきたいと思います。

上述二例に代表するような、猫の妖怪を総称して、『猫又』と呼ぶそうで、
広く一般にイメージされる猫又は以下の特徴を持ちます。
・長生きした猫が妖力を得て化けた姿
・化けた際に尻尾が二又に分かれる
・人語を解したり、二足歩行することが可能である

猫という動物自体の人気と相まって、猫又は非常にポピュラーな妖怪であると思います。


猫又の歴史

その歴史は非常に古く、1200年代の鎌倉時代には、藤原定家(ふじわらのていか)が記した、「明月記」という日記に登場するほどです。

◆明月記に描かれた猫又

明月記にて描かれている猫又の姿は、山中に潜み、夜な夜な人間を襲う、現在のイメージとは違った、正しく妖怪といった姿で登場し、時には一晩で複数人を食い殺してしまうほどであったとされています。

鎌倉時代当時に飼い猫と呼べる文化が存在したかはわかりませんが、猫の妖怪という存在を推察する程度にはポピュラーな存在であったのでしょう。

◆当時の猫への印象

また、猫の夜目がきくという特徴が、当時においてはより不気味に感じられ、夜の生き物であるという印象を与えたのかもしれません。

一方で、トラやヒョウのような大型のネコ科肉食獣は、当然当時の日本では存在が確認されておらず、語り継ぐようなことは当然として、それらに襲われたことを主張する人はいなかったことでしょう。

 

鎌倉時代の猫又についてのカバーストーリー

これらを踏まえて想像する、鎌倉時代の猫又についてのカバーストーリーはこうです。


01 山越えの必要性

ある人、またはある一団は、どうしてもその日中に山を越える必要があった。当時夜間に山を越えることは、今よりはるかに危険であったでしょうが当人にはそれをおしてでも山越えの先にある目的地を目指したかった。

02 野生の獣との遭遇

同じく当時の野山には今とは比較にならないほどに、野生の獣が生活していたことでしょう。
そして不運にも、野生の獣の生活圏に踏み入ってしまったか、あるいは荷物を狙われたか、はたまたただの事故であったか不幸にも山中で亡くなってしまった。

03 謎の亡骸と推理

実際に獣に襲われたかは関係なく、次に誰かが見つけたその亡骸は、獣に食い荒らされてひどい有様であったのでしょう。
山で獣を見かけることはあるが、オオカミなどは見たことが今までなかった。遺体に残された数多くの爪痕と、夜目が効くであろう犯人の動物。

04 猫又という結論

身近には猫が思い当たるが、こんなに大きな爪を持つ猫は知らない。
これはきっと、この山に猫又という妖気を得て巨大になった、化け猫の仕業に違いないだろう。

といった具合でしょうか。
猫とする要因はまだまだ考慮の余地があるかと思いますが、もしかしたら本当に案外こんなものかもしれませんよね。


江戸時代の猫又と、未知への誘い

◆江戸時代の変化
そんな猫又ですが、江戸時代には飼い猫という文化が広まっていき、その特徴から、不気味な妖怪という描かれ方が増えていきます。

周囲の明るさに応じて瞳孔を調節する特徴が関係してか、人に化けて驚かせたり、悪事を働くという描写が多くなります。

また、同じく猫に感じるミステリアスさであったり、しなやかな体というイメージは江戸時代から変わらないようで、主人を裏切ったりする描写もあったようです。

◆愛されキャラとしての猫又
一方で当時から猫愛好家は多数存在したようで、浮世絵などに登場する猫又は、手ぬぐいをかぶって踊るなど、コミカルな姿で描かれることもあったようで、既に愛されキャラとしての頭角を現していたようです。

さて、猫又だけではまだまだ未知なる要素が足りないでしょうか?
妖怪はまだまだたくさん居ますから、どんどん未知に触れていきましょうね。

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