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L O A D I N G

完璧主義エンジニアが1年で学んだ『適度に手を抜く』技術

  • Webシステム
  • Today I Learned

2026.04.15

執筆者

S.G.

不安と転機

完璧主義が引き起こした問題

「このコードで本当に大丈夫だろうか」
「もっと良い書き方があるのではないか」
「あらゆるパターンをテストしないと不安だ」
Webエンジニアとして働き始めて1年、私はずっとこうした不安と戦ってきました。

完璧主義な性格は、時に強みになります。
しかし、完璧を求めすぎるあまり工数がかかりすぎてしまう…。
この1年間で私が学んだ「適度に手を抜く技術」についてお話しします。

入社当初、私は実装後の動作確認に膨大な時間をかけていました。
ブラウザで何度も画面を操作し、あらゆるパターンを手動で確認する。
「バグを出してはいけない」という強い思いから、ひとつの機能に対して開発時間よりもテスト時間の方が長くなることもありました。

また、コードを書く際も、変数名一つにしても「もっと適切な名前があるのではないか」と悩み30分も1時間も考え込んでしまう。
リファクタリングも、「完璧なコードにしてから次に進みたい」と思いいつまでも終わらない。

先輩から「そこまでやらなくても大丈夫だよ」と言われましたが、「でも、もしバグがあったら…」「もっと良いコードが書けるはず…」という思いが拭えませんでした。


転機:JSTQBの学習で気づいたこと

完璧主義から少しずつ抜け出すきっかけになったのは、JSTQBの学習でした。

「完全なテストは不可能である」
「すべての入力パターンをテストすることは現実的に不可能」
こうした原則を学んだ時、ハッとしました。

テストの専門家でさえ「完璧は不可能」と認めているのに、私は開発でもテストでも完璧を目指そうとしていた。
それは現実的ではないし、効率的でもないのだと気づいたのです。

JSTQBで学ぶ「リスクベースドテスト」の考え方も、目から鱗でした。
すべてを同じ密度でテストするのではなく、リスクの高い部分に重点を置く。限られたリソースの中で最大の効果を得るための戦略があることを知りました。

 

「手を抜く」ことを意識する

学んだ「適度に手を抜く」技術(努力中)
正直に言うと、まだ完璧主義を抜け出せているわけではありません。
今も試行錯誤の最中です。
それでも、少しずつ以下のことを意識するようになりました。

1 一度に完璧を目指さず、段階的に改善する

完璧を目指すと、いつまでも終わりません。
今は「まず動くものを作り、段階的に改善していく」ことを意識しています。
最初から完璧な設計を目指すよりも、基本的な機能を確実に実装し、その後で細部を磨き上げていくほうが結果的に良いものができると考えています。
もちろん各段階でしっかりとテストを行い、品質は担保します。

2 テストの優先順位をつける

以前は、すべてのケースを同じ密度でテストしていました。
しかし、リスクの高い部分と低い部分を見極め、重点的にテストすべき箇所を絞ることを覚えました。

例えば、
個人情報を扱う部分や削除処理、金銭が絡む機能などは特に念入りにテストする。こうしたメリハリをつけることで、限られた時間の中でより効果的にテストできるようになりました。

JSTQBの学習で「完全なテストは不可能である」という原則を学んだことも、この考え方の後押しになりました。
すべてを完璧にテストすることは現実的に不可能だからこそ、リスクの高い部分に重点を置きます。
このリスクベースドテストの考え方は、効率と品質のバランスを取る上で重要だと感じています。

3 「後で直せる」ことを受け入れる(まだ難しい)

完璧主義者の私は、「一度書いたコードは完璧でなければならない」と思い込んでいました。
しかし、実際にはコードは何度でも修正できます。
頭では理解していても、実際にコミットする瞬間は「これで本当に良いのか」と不安になります。
それでも「後で直せる」と自分に言い聞かせて、前に進むよう努力しています。

4 変数名に悩む時間を制限する

変数名やメソッド名に30分も悩んでいた私ですが、今は「5分考えてわからなければ、とりあえず付けて先に進む」と決めています。
コードレビューで「もっと良い名前がある」と指摘されたら、その時に直せば良い。
完璧な名前を考えるよりも、まずコードを書き進める方が生産的だと気づきました。

5 「今やるべきこと」と「後でやること」を分ける

「ついでにこれも直したい」「この機能も追加したい」と、スコープを広げがちです。
しかし、それでは終わりません。

今は「今やるべきこと」と「後でやること」を明確に分けるようにしています。
メモやタスク管理ツールに「後でやること」を記録しておけば、忘れる心配もありません。

 

バランスの取り方

「適度に手を抜く」と言っても、手抜き工事をするわけではありません。
重要なのは、力を入れるべきところと、そうでないところのバランスです。

力を入れるべきところ

・セキュリティに関わる部分
・金銭が絡む処理
・個人情報を扱う部分
・システムの根幹に関わる機能
・後から修正が困難な設計部分

これらは、時間をかけてでも慎重に実装すべきだと考えています。
ここで手を抜くことは、「効率化」ではなく「リスク」です。

完璧主義の性格は、こうした重要な部分でこそ活かすべきだと今では思っています。
すべてに全力を注ぐのではなく、本当に重要な部分に力を集中させる。これが、プロフェッショナルとしてのバランス感覚なのかもしれません。


完璧主義を完全に捨てる必要はない

誤解してほしくないのは、完璧主義を完全に捨てる必要はないということです。

細部まで気を配る姿勢。バグを出さないよう慎重に確認する習慣。
これらは、エンジニアとして大切な資質だと考えています。
完璧主義だからこそ、品質の高いコードが書けることもあると思っています。

重要なのは、完璧主義と効率のバランスを取ることです。
すべてに完璧を求めるのではなく、状況に応じて力の入れ方を調整する。これが、この1年で学んだ最も重要なことかもしれません。


今も続く葛藤

正直に言うと、今でも「これで本当に良いのか」と不安になることはあります。
コードをコミットする瞬間、「もっと良い書き方があったんじゃないか」と迷うこともあります。

でも、以前と違うのは、「完璧じゃなくても大丈夫」と自分に言い聞かせられるようになったことです。
実際に使ってもらってフィードバックをもらえばより良いものになる。そう考えられるようになりました。

完璧主義は一朝一夕には変わりません。
今でも、手動テストに時間をかけすぎてしまうことがあります。
変数名に悩んで手が止まることもあります。
それでも「これで良い」と自分に言い聞かせて、前に進む回数が増えてきたのはたしかです。


まとめと総括

完璧主義なエンジニアにとって、「適度に手を抜く」ことは、簡単ではありません。
しかし、限られた時間の中で最大の価値を生み出すためには、必要なスキルです。

70%の完成度で区切る。テストの優先順位をつける。「後で直せる」ことを受け入れる。
これらの技術を身につけることで、効率的に開発できるようになりました。

《完璧主義は武器》だと思っています。
でも、その武器を適切に使いこなすことがプロフェッショナルなエンジニアには求められるのだとこの1年で学びました。

すべてに全力を注ぐのではなく、本当に重要な部分に力を集中させる。
そして、それ以外の部分では「完璧でなくても前に進む」勇気を持つ。
このバランス感覚こそが、エンジニアとして成長していく上で欠かせないものだと今では感じています。

同じように完璧主義で悩んでいる方がいたら、一緒にこのバランスを探していきましょう。

 

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